「アルカリ性食品は体にいい」は嘘 |
この仕事をしていると、「アルカリ性食品は身体に良い」と思っている方がとても多いのに唖然とさせられます。なぜ「アルカリ性食品は身体に良い」という説が一般の方々に浸透してしまったのか、その発端は「アルカリ性食品」と「酸性食品」の区別にあります。食品を野菜などの「アルカリ性」と肉などの「酸性」とに区別し、食べ分けることで体内の酸・アルカリ度(pH=ペーハー)を調整して健康維持に役立てるという説です。そしてそこから導かれたのが、酸性食品は血液や体組織を酸性にかたむけるから悪玉で、アルカリ性食品は酸を中和する働きがあるので善玉である。といった説
この一見もっともらしい考え方、特に「アルカリ」という言葉の響きに多くの人々がひかれ、アルカリ性そのものが、一躍もてはやされることとなったのです。 しかし、この「アルカリ神話」はとんでもない誤りなのです。 梅干しやレモンはすっぱいでよね。つまり酸性です。でもアルカリ神話を信じる方に聞くと必ずそれは「アルカリ性食品」と答えます。 彼らは、梅干しやレモンを燃やした「灰」がアルカリ性になるからアルカリ性食品になると主張します。酸性食品も同様です。 30年以上前の栄養学では確かにこのように燃やした「灰」(体内で消化されたと仮定)によって食品を酸性とアルカリ性に分けることが行われてきました。血液が酸性になると体に良くないと考えていたのです。 しかし。現在では、食品の燃えかす次第で、体が酸性になったり、アルカリ性になったりしないことがはっきりしています。 体内では、血液は中性に近い大変弱いアルカリ性に保たれています。そのための調整がさまざまなかたちで行われているのです。具体的には体には一定の酸・アルカリ度(pH=ペーハー)を保つためのクッション機能(緩衝能)が幾重(血液・呼吸器・腎臓)に張り巡らされていて、アルカリ性あるいは酸性の食品をとったからといって、体液や体組織がどちらかに傾くということはあり得ないのです。 かりに、食べ物や飲み物によってそのつど、からだのpH=ペーハーが変化するとしたら、栄養学や食品学の知識のない人は、いつ健康を損ねるかわからないですよね。 体はそんなにヤワにはできていないです。 生命維持のための立派な防御・緩衝機能(ホメオスタシスと呼びます)がきちんと備わっているのです。 例として、昔のエスキモーは、魚や動物の肉のような、いわゆる「酸性食品」といわれているものばかりを食べ、野菜のような「アルカリ性食品」といわれる食品は食べたくても無いので食べられませんでした。それでもエスキモーの体液や血液が酸性になってしまうことは決してありません。 食物とその消化の機能については、栄養学や生物学の方面からかなり研究され、近代栄養学では、食品はそれぞれ栄養学上の特性を持っており、そのこととアルカリ性・酸性が結びつく科学的・学問的根拠はどこにもないのです。 水はもとより、アルカリ性食品・酸性食品といった区別は、いまや時代遅れの俗説として、専門家の間では完全に否定されています。 ところが健康を売り物にしている一部の食品・薬品業界やその関連情報機関では、いまだに「アルカリ性食品が健康に良い」ともてはやし、なかには誤りを承知で宣伝などに使っている例がたくさんあります。 アルカリイオン水も、まさにこうした「常識の嘘」を土台に市場を席巻してきたのです。アルカリイオン水が健康に良いというのは、たんに専門的知識のない消費者をあおるための宣伝文句にすぎないのです。 現に、公正取引委員会では、アルカリをうたい文句にした商法は「不当表示」にあたる恐れがあると、明言しています。 「アルカリイオン水はアルカリ度が高いほど体に良い。」などと平気で書いているホームページがあります。 現在販売されているアルカリイオン水はアルカリイオンの濃度が低く、毒にも薬にもならないレベルですが、もし高濃度のアルカリイオン水を飲み続ければ、生体の防御・緩衝機能体に狂いが生じ、悪影響があらわれるのは必死です。 もっともらしい理論に振り回されず、しっかりと嘘を読みとって下さい。
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