悪徳業者が使うキーワードに注目
いささか脱線したので話を元に戻します。まず悪徳浄水器の定義です。悪徳浄水器とは、メンテナンスもほったらかしにするような悪徳業者によって薬事法違反を含む誇大宣伝によって販売される浄水器のことを指します。ですからどんな立派な浄水器でも「ウソ」をついて販売したり薬事法違反の宣伝文句で販売すれば「悪徳浄水器」と言えるでしょう。「浄水器」は販売方法も様々で、強引な販売方法がしばしば問題になり、国民生活センターでも注意を喚起していますが、悪徳商法はまったく減りません。
色々なサイトでこの問題商法を取り上げていますが、悪徳業者と普通の会社の線引きはとても難しく、販売方法の区別では「悪徳浄水器」を見分けることはできません。
そこで提案したいのが
「悪徳業者がよく使うキーワード」に着目することです。
浄水器の構造はとてもシンプルでどのメーカー基本構造は変わりません。ですから「悪徳浄水器」を見分けるには「悪徳業者が使うキーワードに着目」することが重要なのです。
そこで、ここでは、悪徳業者がよく使うキーワードについて解説します。
特に重要なキーワードは別ページを使って詳しく解説します。
もしあなたが浄水器選びで迷っているのであれば下記のキーワードがパンフレットや資料にないか、または営業マンが売り込みに使っていないかよく確認してみて下さい。
■水のクラスター(構造)が小さくなって身体に吸収されやすくなる。
「クラスターが小さい水」「水の集団が細かい」「水の分子が小さい」なども同じ表現。
クラスターとは「ぶどうの房」の意味で水の分子がぶどうの房のように集まっていることをイメージしています。
そもそもクラスターそのものを測定することができませんし、現在では、クラスター説は科学的に否定されています。このキーワードは効果の不明な怪しい「水商品」や「悪徳浄水器」に対して悪徳業者がよく使うキーワードですので注意が必要です。
■あらゆる有害物質を除去できる
残念ながら完全に有害物質を除去できる浄水器は存在しません。
大量の有害物質の「除去率」を誇らしげに公開していてもそれが本当に正しいのか判断しないといけません。
通水初期の活性炭浄水器であれば、例え数千円の安価なタイプであっても農薬やトリハロメタン(数十種類も存在)をほぼ100%除去します。除去率は
ある一定の濃度の有害物質が含まれる水を浄水器に通水してどのくらいの期間除去したかを測定しなければ意味がありません。
ダイオキシンが危ない。農薬が危険。などマスコミが煽るため、それにつけ込む悪徳業者がよく使う手です。たとえ土壌がダイオキシンに汚染されていても、水道局の努力により水道水には健康を害するような「農薬」も「ダイオキシン」は含まれていません。
■放射性物質除去。放射能対応。
理論的には、浄水器に使用されている活性炭は放射性物質の一部を吸着します。
だからと言って放射性物質に対応しているかのごとく宣伝に使うのは極めて悪質です。
そのような会社のほとんどが、公的機関の除去データを誇らしげに公開していますが、すべて1回限りのデータです。
上記のように浄水器の性能は、一定の濃度の有害物質が含まれる水を、一定期間流し続けなければなりません。
放射性物質については、そのような水は用意できませんし、そもそも一定の濃度の基準も何もありません。
もし、除去できたとしても
除去した放射性物質は浄水器に溜まり、そこで放射線を出し続けます。
有害物質を分離できる逆浸透膜浄水器であっても同じこと。逆浸透膜を塩素から守るために使用されている活性炭フィルターが、放射性物質を吸着して溜まっていく可能性があります。
つまり、放射性物質の除去は浄水器の仕事ではありません。
放射性物質を除去して安全な水道水を供給するのは水道局の仕事です。
厚生労働省では
「水道水中の放射性物質の低減方策について、放射性ヨウ素については、濃度の上昇が見られた場合に限定して活性炭投入などを行う。
また放射性セシウムについては、浄水施設での凝集沈殿や砂ろ過などにより、濁質とともに除去が可能なため、濁度の管理の徹底に努める。」と発表しています。
これからも水道局の努力によって、水道水から放射性物質が検出されない状態が続くことを期待しています。
■厚生省認可。米国の○○協会認定。○○大学教授のお墨付き。皇室で採用。
日本人は権威に弱くその心理をうまく使ったキーワードたちです。一般の方は裏付けを探す手段がないので本当かウソか判断できません。判断できないことは鵜呑みにしないようにして下さい。
■NASAで開発された画期的浄水器。
主に「逆浸透膜浄水器」の販売会社が使うキャッチフレーズ。正確には、NASAで採用されたことがあるかもしれない程度の情報なのですが、拡大解釈されてキャッチフレーズが一人歩きしています。
「逆浸透膜浄水器」は、海水を真水に変えるために生まれたもので、心臓部の「逆浸透膜」そのものはアメリカの「デュポン社」が開発したものです。
■メンテナンス不要。フィルター交換の必要がない。
ランニングコストに敏感な方につけ込む甘い罠。浄水器はフィルター交換しなければただの筒です。水をきれいにするためにはフィルターは不可欠。
浄水器でない活水器の販売会社がよく使うキーワードです。
活水器については、東京都が「まったく科学的根拠がない」とコメントして注意を促しています。
東京都によると活水器とは下記の3つに定義されています。
1. 磁場の中に水を通すもの。
2. 水に遠赤外線を照射するもの。
3. 各種セラミックや鉱石をろ過材等とし、これに水を通すもの。
内容については下記抜粋しましたので参考にしてください。
~「活水器」は水道水を変えるのか?~
平成17年2月15日
生活文化局
消費者の健康志向などを背景に、「磁気等を利用して水道水のクラスター※を小さくし、おいしい水に変える」など、一見、科学的な根拠に基づくかのような効果・性能をうたう商品が「活水器※」等の名称で販売されています。
東京都では、こうした「活水器」について、景品表示法の観点から調査を実施し、表示に関する科学的視点からの検証を行いました。その結果等について報告します。
「活水器」とは
「活水器」は、浄水器(水道水の残留塩素除去機能を有するもの)とは異なるものである。
浄水器は家庭用品品質表示法の指定品目で、JIS規格により性能試験方法が標準化されている。
これに対し、いわゆる「活水器」については公に定められた規格基準が無く、その性能についての試験方法等は一般的に確立されたものは無い。「活水器」の価格は数万円から数十万円で、中には百万円を超える高額なものもある。また、悪質な訪問販売等によって「活水器」が販売されている例もみられる。
※「活水器」及び「水のクラスター」の詳細については資料参照1 調査・検証の概要
(1)調査対象:「活水器」に係る表示 5件(通販カタログ表示1件、インターネット表示4件)
(2)調査方法:事業者に対し、表示の客観的根拠等について法に基づく報告の徴収等を行い、事業者からの回答について、専門家の助言を得ながら科学的視点から検証を行った。2 調査・検証結果の概要(詳細は別添資料参照)
(1)現時点で行われている試験結果からは、「水のクラスターが小さくなる」と結論付けることはできない。こうした中で、「水のクラスターが小さくなる」等と断定的に表示することは、客観的事実に基づいたものとは認められず、消費者に誤認を与えるおそれがある。
(2)「水がおいしくなる」などの様々な効果・性能については、クラスターが小さくなることとの関連性が不明確で、表示の根拠とされたデータは、関係者による食味試験結果や一部の利用者へのアンケート結果など、客観性が確保されているとは認められないものだった。
(3)インターネットを利用した通信販売事業者の中には、取扱商品に関する十分な情報や表示の根拠を持たないまま、表示を行っているものがあった。3 消費者へのアドバイス
今回調査・検証した「活水器」の効果・性能表示は、一見、科学的な根拠に基づくかのようにみえても、実際には客観的事実に基づくとは認められないものでした。
「活水器」ばかりでなく、一見、科学的根拠に基づいたものであるかのような表示が多く見受けられますが、事業者からの情報だけをうのみにせず、多角的に情報を収集したり、東京都消費生活総合センターに相談するなどして、商品やサービスを合理的に選択するようにしましょう。4 事業者に対する指導等
(1)表示を行った事業者に対し、景品表示法の遵守等について指導した。
(2)インターネット等の通信販売や訪問販売の関係業界団体に、販売事業者が表示責任者として必ず根拠を確認の上、客観的事実に基づいた表示を行うことなど、表示の適正化等について要請した。
5 今後の対応
注意に従わない場合や、繰り返して違反を行うなど悪質な場合には、事業者名を公表する。
問い合わせ先
生活文化局消費生活部取引指導課
電話 03-5388-3068
※別添資料PDF ダウンロード
「活水器」の表示に関する科学的視点からの検証について
■水がアルカリ性になって健康によい。抗酸化作用がある。
いわゆるアルカリイオン水のことです。あまり知られていませんがアルカリイオン水については国民生活センターが疑義を唱えています。
アルカリイオン水については次のページで徹底検証します。
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